昭和27年06月07日 衆議院 水産委員会

[014]
自由党(自由民主党) 鈴木善幸
昨日の外務委員会との連合審査会におきまして、石原委員から御指摘がありましたが、韓国が李承晩ラインを一方的に宣言をいたしております。この李承晩ラインは、ただいま政府からはっきり御説明がありましたところの国際法上における領水、公海の観念をまったく無視した一方的な、独善的な宣言であるわけでありますが、韓国のこのような主張に対しましても、政府は、ただいま長官からお話がありましたような態度で臨まれる方針でありますか、韓国に対しては、あくまでこの公海自由の原則を一歩も讓らずに、最たる態度で臨む御方針でありますか、その点を伺いたいと思うのであります。

[015]
政府委員(水産庁長官) 塩見友之助
韓国の声明しましたところの李ラインのような不当な線につきましては、われわれといてしましてはこれを認めるわけには行かないわけでございまして、もちろん漁業者の強い要望が多いわけでございますので、そういうふうな李ラインというものを前提としての自発的な抑止ということは、今のところ全然考えておりません。