昭和35年03月01日 参議院 運輸委員会

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政府委員(海上保安庁長官) 林坦
おくれて参りましたので、御質問にあるいははずれるかもしれませんですが、韓国との関係におきまして、李ラインにおいてわが国の漁船が襲撃を受け、あるいは拿捕されたという状態は、過去古くは別といたしましても、最近4カ年に限ってこれを見ましても、

昭和31年には、襲撃を受けたもの8隻と、そのほかに拿捕されたものが19隻ございます。襲撃を受けたものの中で1隻は銃撃も受けております。それから拿捕されたものの中で銃撃を受けたもの7隻に及んでおります。

32年になりまして、襲撃を受けたものは7隻でありまして、そのほかに拿捕されたものが12隻ございます。その間におきまして、襲撃を受けたものの中で、銃撃を受けたものが6隻、拿捕されたものの中で銃撃を受けたものが4隻、

33年に至りまして、襲撃を受けたものが13隻、この中で銃撃を受けたものは2隻、それから、そのほかに拿捕されたものが9隻ありまして、そのうち銃撃を受けたものが5隻。

それから、34年に至りますと、襲撃を受けたものが8隻ございまして、そのうち銃撃を受けたものが3隻、拿捕されたものはそのほかに10隻ございまして、銃撃を受けたものがそのうち2隻、

合計いたしまして、34年度までに、その4カ年の間に襲撃を受けたものは36隻、拿捕されたものが50隻、こういったような状態になっております。

ただいまお尋ねのございました、今向こうにどのくらい残っておるのかというのでございますが、これは数字といたしましては156隻未帰還でございます。そのほかに、人員といたしまして214名ということになっております。そのほかに8人死亡したということもわかっております。