昭和29年02月23日 衆議院 水産委員会

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自由党(自由民主党) 遠藤三郎
なお私はこの際一言だけ申し上げておきたいのであります。この法案とも直接、間接に関連があるのでありますが、先般新聞紙の報ずるところによりますと、わが国の巡視船「さど」が拿捕されております。その後韓国ではこの「さど」を釈放したということが新聞に伝えられておりますけれども、このことはきわめて簡単なことのようでありますが、重大な問題だと思います。

日本の巡視船を拿捕するに至りましては、韓国の暴戻言語に絶すると私は思うのであります。どういう事情で拿捕され、またどういう事情で釈放したか、それらの事情を明らかにしなければならぬと思うのであります。

それは同時に漁船の問題にただちに関連をするわけであります。おそらくあの巡視船が拿捕されたことを見ておった全国の漁業者の諸君は、非常にびっくりしたと思うであります。

われわれはどうしてもこの事情を明らかにし、追究すべきは追究し、そうして韓国の暴戻きわまりない態度に対して、あくまでその非をたださなければならぬと思うのであります。適当なる機会に外務大臣なりあるいは保安庁の長官なりをこの席に呼んでいただいて、徹底的にこれを追究していただきたい。そのことを委員長にお願いをしまして、私の質問を終ります。