昭和36年10月11日 衆議院 予算委員会

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日本社会党(社会民主党) 横路節雄
そこで、私はまず第一番目に総理大臣にお話を申し上げたいと思いますのは、実はこの間海上保安庁に私の方で資料要求をしまして、戦後拿捕された船の数、あるいは人数、こういうものについて李ラインの関係、相手方韓国、北方海域の問題について詳細な資料を出していただいたのです。ほんとうは総理大臣もこれをごらんいただいて私の質問を聞いていただくといいと思うのですが、できれば、海上保安庁の方で私に出した資料があるわけですから、総理にも一つお渡しをいただきたいと思うのです。

まず私が総理に申し上げたい点は、昭和21年から北方海域で拿捕されました船の数は963隻、人数につきましては8180名、これが李ラインの関係で相手方韓国に拿捕されました隻数は278隻で、3439人、これを見ますと、北方海域において拿捕されました船の数は、李ライン関係、韓国側に拿捕された船の数に比べて実に3.5倍、人数については2.5倍となっておりまして、その被害は北方が甚大なんです。