昭和36年10月03日 衆議院 農林水産委員会

[084]
自由民主党 金子岩三
まず、昨年李承晩から張勉に内閣がかわりまして、本年5月軍事革命が行なわれました。その約1年間のあの李承晩ラインにおける韓国の警備艇の動きと、革命後今日に至るまでの韓国の警備艇の動きを比較しますと、非常に激しい取り締まりを現在やっておるのでございます。

これは水産庁でも当然そのつど情報は収集されていらっしゃると思いますが、先般、ライン外で拿捕されたという十五明栄丸ですか、これが帰されましたが、ライン外において銃撃を受けて、こんな大きい痕跡が残っておる。こういう荒っぽいことをされておるのでございますが、まず、この10日から交渉が再開されたとしましても、私の見通しではそう短時間にこの問題が解決するとは考えておりません。従って、こういった現在の状態に対して、所管省である農林省、いわゆる政府はどういった処置をおとりになるのか、その点をまず伺いたいと思います。

[085]
農林大臣 河野一郎
農林省といたしましては、現在の状況からいたしまして、そのつど外務省を通じて厳重に抗議をいたしておりますことが実情でございます。