昭和29年04月17日 参議院 外務委員会

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無所属 高良とみ
少し問題は違うのでありますが、隣の韓国との間に李承晩ラインというものが設けられて、そしてこれについて日本の漁船等がだ捕をしばしば繰返されている。或いは竹島という領土についても、こちらは自分の領土であると言うけれども、そうでないと考えているような行動が今まで見られた。

これは明らかに国際紛争の一種と考えてよいものではないかと考えるのですが、これは法律的に言いますると憲法に言う国際紛争でありましょうかどうですか。或いはこれが談判にならなければ紛争と言えないのでしょうか。

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政府委員(法制局長官) 佐藤達夫
昨日も衆議院でそういうお尋ねがありましたのですが、私実態の動きを存じませんけれども、或る島の領有をめぐってとにかく国と国との間に主張をし合って、そういう主張が一致しないままでもつれているということであれば、これは国際紛争ということになると考えます。