昭和28年10月22日 参議院 水産委員会

[082]
自由党(自由民主党) 秋山俊一郎
只今静岡県から陳情等がございましたが、ああいったような「さば」のはね釣船のようなものは特殊保険に入っておらないのではないかと思うのでありますが、この韓国に拿捕されておるという船、最近にこの李承晩ラインというものを強調し始めて、8月からですか、例のクラーク・ラインが撤廃されてからあれが急に強化されて来たので、その後に拿捕された船でまだ帰らない船がどのくらいあるのですか。

[083]
説明員(水産庁長官) 清井正
今般の事件が起りまして拿捕されておりますのは1隻も帰っておらないのでありますけれども、ちょっと手許に数字を持っておりませんが、現在までに判明いたしました数字では、確認いたしました未帰還漁船がたしか33隻と思っております。未確認が2隻ございますので、未確認を含めますというとたしか35隻になるというふうに考えております。後日誤りがありましたならば訂正いたしますけれども、33隻が確認、2隻が未確認ということになっております。

ところが韓国の新聞報道によりますと、37隻を捉えたと、こう報道いたしておりますので、そこに2隻の開きがあるのでございます。ところが実は私どもの調査もだんだん業者からの報告、或いは組合からの報告によってわかって参りましたので、或いは37隻というのが本当かもわからないのでありますけれども、只今海上保安庁並びに水産庁において各県と連絡してわかっている数字が以上の数字でございますので、ちょっとこの点は2隻ばかりまだ符合いたしていない点があるのであります。この点私どもも甚だ遺憾と思っております。以上でございます。